お嬢様の憂鬱【上】




お母さんがむいてくれたももを食べながら

窓の外を見ていた

また、あの男の人が現れるかもしれないから


そう思うと、わたしの胸はドキドキした


「るな、わたしそろそろ帰るわね」



ガタ


椅子から立ち上がり

「またね」

と出ていってしまった




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