エリート警視正は偽り妻へ愛玩の手を緩めない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
その日はビジネスホテルに一泊して、翌日、新居に荷物の搬入が終わった。
段ボールの片付けを半分ほど残して、夜になった。
残りの作業は明日にしようと決めて、バスタブに熱いお湯を張り、ゆったりと身体を伸ばす。


私の新居は、六階建てマンションの三階、八畳のワンルームだ。
会社がある日本橋には、電車の乗り換えなしで三十分ほど。
都心へのアクセスがよく人気の街らしく、家賃が高い。
家賃補助を受けても、この広さが限界だった。


でも、初めてのひとり暮らし。しかも東京で!
私の心は躍っていた。


まあ、到着早々とんでもない目に遭って、生きた心地もしなかったけど……と、かなりひんやりすることを思い出し……。
ザバッと音を立てて立ち上がり、脱衣所のカゴからスマホを持って、もう一度湯舟に浸かった。


バスタブの縁に後頭部を預け、スマホを操作する。
Webで〝警視正〟を検索して、一番上にヒットしたサイトを開いてみた。


やっぱり、警部より上だった。
上から四番目の階級で、ノンキャリアでも昇任は可能だけど、実際はほとんどいないそうだ。
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