むり、とまんない。


生まれつきブラウンの髪で愛くるしさ満点の桃華と。

まっすぐな黒髪に、人見知りの私。


モデルなんて勧められことない。


「桃華はかわいい系だけど、胡桃は美人系の顔だから、向いてると思うけどなー」


唯一あーちゃんだけはそう言ってくれたけど、桃華と比べられることが、ますますコンプレックスになってしまって。


「桃華は桃華、胡桃は胡桃だろ。
他人の目なんか気にすんなよ」


そう言ってくれた遥も、本当はずっとこんなのが幼なじみなんてって思ってたのかな。


モデルデビューが決まった桃華に、双子のイケメン幼なじみがいる。

尚且つ歌もうまいってことで、桃華のマネージャーさんにスカウトされた遥と杏も、いつの間にか遠い芸能界に行っちゃって。


心の声の一件から離れてた距離が、ますます遠くなってしまった。


華やかな世界にいる3人と、そこらの草と変わらない私。


桃華は私に気を使ってあの2人といないようにしてたみたいだけど、

「桃華まで離れちゃったら不審がられるから」


そう伝えて桃華にはあの2人と一緒にいてもらうようにしてる。
< 19 / 346 >

この作品をシェア

pagetop