俺様パイロットは契約妻を容赦なく溺愛する【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「今日は四人だけじゃないんですか?」
〝CAだけのつもりだった〟ということは、ほかにも呼んでいるのだろうか。キョトンとする私に、玲香さんは意味ありげに微笑む。
「いろんな部署のメンツが集まったの。交流会だと思って、気兼ねなく楽しんで」
「そんなにいるんですか!?」
いや、楽しめなそう! 各部署の方々の前でなれそめを語らなきゃいけない事態になったら、公開処刑も同然ですよ。
内心慌てふためいていると、玲香さんは私の耳に顔を近づけてこそっと囁く。
「天澤さんとの話を聞くのはまた今度にするわ。皆の前じゃ話しづらいだろうし」
意外にも彼女は私の気持ちを察してくれたらしい。私はあからさまにぱっと表情を明るくし、「助かります……!」とつい本音を口にしてしまった。
ひとまず公開処刑は免れ、胸を撫で下ろす。それなら気楽にこの会を楽しめるかもしれない。
肩の荷が下りた気分で、駅から徒歩五分で着いたビル内のエレベーターに乗り込む。ホテルやオフィスが入居している複合施設であるここのニ十階に、玲香さんたちオススメのリーズナブルで美味しいレストランがあるのだそう。