獅子組と私
椎那「あーからかったのー!?酷いよ!!」
滉二「ごめん、ごめん!
椎那ちゃんが可愛いから、苛めたくなるの!!
でも、好きってのは本当だよ!」

椎那「滉二くんのバカ!!私、本当に………」
滉二「そんな怒んないで?可愛い顔が台無しだよ~」

椎那「………私も好きだよ?滉二くんのこと。
仲間としてだけど、大切な人だよ。
いつも飛鳥くんのこと道彦くんや一朗くんと見守ってくれてて、いざという時助けてくれる!頼もしい仲間だから!」

滉二「フフ…ありがと!
ほら、早く寝よ!先行ってて。俺はトイレ行ってから戻るから」
椎那「うん!おやすみなさい!」
滉二「おやすみ…」

椎那が去っていく後ろ姿を見ながら、滉二は呟いた。
滉二「参ったな……こんなはずじゃなかったのに。
あれ?なんで、こんな……胸が痛いんだ…」

滉二は、張り裂けそうな切ない想いに、戸惑い一人…心の中で泣いていた。

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飛鳥「椎那、可愛い~!」
滉二「まぁ、寝るよね…」
一朗「俺も、まだねみー」
道彦「無防備だな!」
清美「安心しきった顔して、可愛いね!」
琴子「可愛い~」

朝食後またみんなで遊び、ゆっくり過ごした一行。
帰りの電車内。
向かって右から飛鳥、椎那、滉二、琴子、一朗、清美、道彦で並び座っている。
電車が動き出してすぐ、椎那は飛鳥の肩に頭を預けて眠ってしまっていた。

「あの人達、カッコいい~」
「なんか全員、レベル高っ!」
「スッゴい、オーラがあるよね…!」
「てか、獅子組の幹部じゃない?」
「ほんとだぁー!やっぱ、カッコいい~!」

毎度のことだが、目立つ七人だった。

一朗「てか、俺も眠くなってきた…」
飛鳥「僕も…」
道彦「この揺れは、ダメだな」
滉二「ふぁぁ~ヤバッ、寝そう…」

清美「え?みんな寝るの?琴子も?」
琴子「少しだけ……」

なんと七人共、寝てしまったのだ。

「スゲー、この列みんな寝てる…」
「なんか…スッゴい、空間だな…」
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