クラスの男子が全員元カレだった件
「それにしても」と広田博は、私に腕を引っ張られながら言った。
「あのネックレス、まだ持っててくれたんだねえ。ひろしくん、嬉しいよ」
「そりゃそうだよ」
私は、元カレからもらったものは、ほぼ全部とってある。その中でも、あのネックレスは、特別だった。
それは、広田博が、家族のために汗水流して稼いだお金で、わざわざ、私のためなんかのために、買ってくれたプレゼントだってことを、重々わかっていたから。
だから、別れた後も、あのネックレスだけは、大事にしようと決めていた。
そして、これからもずっと、あの頃の思い出を胸に、大事にしていたい。