クラスの男子が全員、元カレだった件




我が家ではいつの頃からか、月に1度、夕飯にお好み焼きをすることになっている。


でもこれがいつももめるのだ。関西風のお好み焼きが食べたいお父さんと、広島風お好み焼きが食べたいお母さんとで、毎回必ず衝突する。


さすがに記念すべき100回目は白熱した。お父さんは仕事の合間に、お母さんは家事の合間に、それぞれパワーポイントを使って、プレゼンし始めたのだ。


「まずは、お好み焼きの歴史から」とネット記事みたいにまどろっこしい前置きから説明するお父さん。


「お好み焼きと私」というタイトルでストーリー性のあるエッセイのような流れで説明するお母さん。


ちなみに二人とも、それぞれ「お好み焼き」と呼ぶ。関西風や広島風なんて言葉は彼らにとっては地雷。


「生まれた時からお好み焼きはこれ」というのがお互いある。こういう食のこだわりを持っている人たちはもう本当にめんどくさいのだ。


私はというと、どちらも普通に食べるし、美味しいと思っている中立派。



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