【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
「言われるまでもなくぅ」
 いつもの調子のノエルだった。

「リーンは、イブのことが好きなの?」
 唐突に聞かれた。

「え?」
 と聞き返す。

「うん、イブはね。リーンのことが大好きよ。だから、卒業したらどうするのかなって今から思ってるの」

「私は。プーランジェに戻るつもりです。そのための留学ですから」

「うん。リーンのことだから、そうだろうと思っていた」

「でも。アディ先生とのお仕事もありますから。どうしたらいいのか悩んでいる、というのが本音です」

「そっか。悩んで悩んでたくさん悩んで。そしてリーンにとって納得のいく答えを見つけて。それが、私にとっては納得いかない答えになったとしても。リーンが後悔しない選択なら、それはそれでいいの」

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