約束の指にキスして。
『ちょっと!それは駄目!』

桔平に片腕を引っ張られる。
匡ちゃん離さないし、なんか楽しそうだし。
っていうか…

『いーかげんにしてっっ!!』

痛いし!

『忙しいんだよっ!それに、アタシ包丁持ってるから危ないしっ。痛いしっ……それに、学校行かなきゃでしょっ。』

『『お、おぉ……』』

二人ともアタシの腕を離して、お兄ちゃんは楽しそうにケラケラ笑ってる。

本当に、忙しいのに。
とりあえず台所に包丁をおく。
刺さったら危ないでしょ~っての。
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