約束の指にキスして。
俺は…意味が分からずにただ、瑛梨の手を握りしめたんだ。

『どーいう事ですか?』

匡介の手からボールが飛んでくる。そして…

『1対1で、勝負してやる。瑛梨を賭けて、な。』

『は!?ちょっと匡ちゃん…』

『瑛梨。』

瑛梨はリョウ兄に止められて、すがり付くような目で俺を見た。

『1対1って、アンタどうやってやるんだよ。バッシュも履いてねーし、制服の癖に…』

健司はうっとおしそうに、匡介を批判する。
匡介は、ニヤリと笑ってネクタイを少しだけ緩めた。

『こんくらいのハンデはやんねーとな。』

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