約束の指にキスして。
側にいてほしいっていうアタシの自己チューな考え。

ねぇ、そんな顔しないで。

アタシがもし傷ついてたって、そんなのどーだっていいんだよ。

桔平がそんな顔するくらいなら。
桔平の笑顔が大好きだから。


『なに言ってんの??…匡ちゃんの言うこと真に受けないでよ、桔平………』

『……。』

何も言わずに抱きしめられる。
息が詰まるほど、きつく。

廊下が、赤い。

新郎に続くバージンロードみたいに赤く。

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