約束の指にキスして。
⑤えんでぃんぐ

『ん…はぁ……桔平ぇ…』

『はょ!起きた?朝飯できてるよ。』

肌寒くなりはじめた今日この頃。
唇の暖かい感触を感じて、目をさます。
若干の息苦しさと、桔平の吐息。
私はここ半年、これを目覚ましに目覚めている。

『ふぁ…』

『眠いの?(笑)昨日夜更かししてっからだよ。』

『気付いてたの?』

私の髪の毛をとかす桔平を見上げて、思わず顔が赤くなる。

だって、桔平の寝顔とか顔、少しでも長く見てたくて…。

桔平の寝入った後、桔平の腕の中からちょっぴり抜け出してながめていたのだ。


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