約束の指にキスして。
『信じないんだ?』

『だって…!そんなの絶対にない…』

『思い出せ。小学校4年。いじめを受けてた頃…』

匡ちゃんは私の両頬を包んで、私を真っ正面から見つめた。

『お前が男性不信に陥った本当の理由…』

『いやっ…』

『お前は…』

『やだっ!離して!!』

『相澤の兄貴に集団レイプされてた。毎日毎日…』

匡ちゃんの腕を振り払ってた腕が、だらんと両脇に垂れ下がる。
集団…レイプ。

突然、私がキーンとなって、割れるような頭痛が私を襲った。
< 462 / 526 >

この作品をシェア

pagetop