約束の指にキスして。
『瑛梨ちゃん、バスケ部合宿なの?』

桑原君が話す。

あの日以来、桔平と健司は全ての男子をアタシに近づけまいと一生懸命アタシをいつも守っていた。
桔平と健司はなんだかんだで喧嘩も強く、いつも綺麗な顔して普通でいるくせに、凄むとヤクザ並みに迫力がある。
ので、そんなこんなでアタシに近づく人がすごくへった今日この頃。
それでも絶えず毎日一言話しかける、桑原君がいた。

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