月夜に笑った悪魔 (番外編)
それはそもそもの問題。
私を受け入れてくれるところがなかったら働きたくても働けない。
……これはやばい。
本当に一生ニートなんてことになるかも……。
「うちの組員や元組員が経営してる店なら美鈴ちゃんを受け入れてくれるんじゃないかな。
そこでなら安心して働けると思うし……美鈴ちゃんさえよければ、そこ紹介しようか?」
下を向いていれば、降ってくる声。
その声にぱっと顔を上げた。
なんという救い……!
私にはまだ希望がある……!
「ぜ──」
ぜひお願いします、とうなずこうとして途中でとめた。
暁のことを思い出したから。
……暁は反対だったな。
勝手にやっていいかな……。
「いいよ、暁のことは考えなくて。これは美鈴ちゃんの人生だからね。美鈴ちゃんがしたいことをするべきだと俺も思うよ。だから俺が許可を出そう」
私が考えていることがわかったのか、にこりと笑う暮人さん。