キミに溺れる。〜ピンク髪の先輩と派手色な恋を〜
「何が可笑しいんですか?」
気づけば、私は不快感を露わにしていた。
「ちょ、サリー……!?」
驚いて止めに入ろうとする光石先輩を無視。
事情は知らないけど、彼らのバカにする笑いがひどく癇に障った。
「なにこの子……。もしかして、光石の彼女?」
「うわー。光石のくせに生意気」
「こんな奴やめた方がいいぜ──」
男の1人が私の肩に手を置いた。
「こいつ、中学の時陰キャで友達いなかったんだよ」
……だからなに?
それが率直な感想だった。
光石先輩の彼女ではないけれど、それでなんでやめた方がいいのか意味がわからない。
そんなことよりも、早く手を退けてほしい……。