キミに溺れる。〜ピンク髪の先輩と派手色な恋を〜
「今まで日南先輩には感謝の気持ちが大きかったから、恋愛の好きなのかわからなくて……日南先輩は『恋愛対象にならない』って聞いたから、ちゃんと納得して答えを出したいんです」
言葉にしてみると、結構違和感だらけだった。
間違っちゃいないのに、今ひとつ言葉が足りない。
伝えたいことがちゃんと伝わっていない気がする。
──と、そんな私の話を。
「……ごめん」
花森先輩が神妙な面持ちで聞いていた。
人通りがある廊下。ざわざわと話し声がする中で、私の耳は鋭く花森先輩を求める。
「それ言ったの、あたしだ」
「え?」
届いたのは、信じられない言葉だった。
「あたし1年の頃、日南と付き合ってたんだよね」
……え?
「ちょっとだけね。1ヶ月持たなかったかな」
話を続ける花森先輩から思わず目を逸らす。