キミに溺れる。〜ピンク髪の先輩と派手色な恋を〜
「おまたせ」
また涙腺が緩み始めた時、ちょうど星野くんが職員室から帰って来た。
全校一斉大掃除に向けて、班分けや掃除場所等をまとめないといけない時期。
これも美化委員の仕事。
放課後に2人でやることになっていた。
「ううん、そんなに待ってない」
そう答えながら身体を起こすと、節々に硬い痛みを感じた。
思ったよりも長い間、同じ体勢をしていたらしい。
「さっさと終わらせよう」
「もしかしてこの後、部活ある?」
「今日は休み。……こんなのにいちいち時間かけてられないだろ」
「確かに……」
先生から渡されたA4の用紙を机に置き、私が書記を担当する。
星野くんは、自分の席に跨るように座った。
「班分けはいつもの掃除の班でいいよね。場所は……くじで決める?」
「ちゃんとやりそうな班とサボりそうな班で分けて考えた方がいいと思う」
「ちゃんと考えるんだね」
案外、真面目なんだ、星野くんは。
クラスメイトの名前を班ごとに記入していき、次に、場所の振り分けを星野くんに言われた通りに書く──そんな時だった。