雨降る傘の下で、愛は始まる〜想う愛に想われ愛
「い、今出しますから」
私は、動揺を悟られないように配膳をした。
「津田のおかげで、俺の楽しみ減るだろ」
「いいだろ、いつも食べれるんだから、俺にも分けろ」
「けんかしないでください」
「いただきまぁす」
津田さんが私のご飯を食べ始めた。
「お口に合いますか?」
「うん、美味しい!朝比奈、料理上手だな」
「そうですか、良かったです」
料理を褒めてもらうのはとても嬉しい。
朝陽さんは黙ってごはんを食べていた。

食事をして片付けた後、あることに気が付いた。
シャワー浴びたいけど、どうしよう・・・
「あっ、俺30分くらいコンビニ行ってくるわ」
「お前、まだいる気なの?」
「当たり前だろ。せっかく遊びに来たのに」
「そのまま帰れ」
「そんな同期につれないなぁ。なぁ、朝比奈」
「ま、まぁ・・・」
「じゃあ、行ってくるね」
津田さんは、きっと私がシャワーを浴びるのを気遣ってくれたんだろう。
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