雨降る傘の下で、愛は始まる〜想う愛に想われ愛
【最強のライバルは、最強の友 ~朝陽】
「いつからだ、あっ、まさか間違いは起こすなよって言った時か?お前、絶対にあり得ませんからって言ったくせに」
「違いますよ。一応出張中は手は出してません。その後ですから」
「ほんとにお前達、なんで早く言わなかったんだよ」
「長井さんに言うとややこしそうで・・・」
「なんでだよ。まぁ、それなら離れずに済んで良かったな」
「どういう意味ですか?」
「いや実はな、シンガポール支社にも力を入れようかと話がでたらしく、誰に行ってもらおうか、各支社長も合わせて、話してたらお前か津田の名前が挙がったらしい」
「えっ?」
「役員からも、お前達ならどちらが行っても任せられるって話が出ててさ」
シンガポールに転勤になったら、美咲、どうしたらいいんだ。
「それでな、九州の支社長が先にその話を津田にぽろっと言ったらしくてな。そしたら、津田が自分に行かせてくれってさ」
「津田が?」
「あいつ、色々経験したいからって。だから、津田に行ってもらうことになってる。もうすぐ社報が出るはずだ」
「いつですか?」
「1/1付けだけど、出発は12月中頃には行くんじゃないか」
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