天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
 いつの間にか泣き止んでいたカークは、オーランドの腕の中からじっとエリアスを見つめている。エリアスのふわふわの毛並みが気になってしかたないようだ。

「――じゃあ、エリアスはしばらくこっちにいるの?」

「いや、そなたのマナが尽きる前に、精霊界に戻るよ。こうして具現化しているだけでも、いくらかはマナを使うからな。さて、戻る前に大事な話がある――そこの者達は、信用できるか?」

 信用できるか、という問いかけに室内の空気がぴしりと固まった。

 ブラシをぐっと握りしめたニコラが、力強く宣言する。

「もちろんですとも。わが家族全員、ミリエラ様に忠誠を誓っております」

「――そうか」

 重々しい声でそう言ったエリアスは、じっとマウアー家の三人を見つめている。

 エリアスの視線をミリエラも追うと、オーランドはまっすぐにエリアスを見つめ返し、カークは再び泣き出しそうになっていた。

「そうだな。そなたらは信用できる――これまで以上に、ミリエラを大切に守るがいい。ミリエラは精霊を見ることのできる能力の持ち主だ」

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