惚れ薬を飲んだせっかち男爵はとにかく今すぐ結婚したい
「代わりにこれをやろう」
ルーカスは上着のポケットから何かを取り出し、私に差し出した。
私が手を出すと、ルーカスは透明な包み紙に包まれた緑色の飴をのせてくれた。
包み紙を取ったその飴は、今まで見た中でも透明度が高くてお菓子とは思えないほど綺麗だった。
それを摘んで頭上に掲げ、木陰から差し込む日の光に照らしてみると、淡い緑色になり、ガラス玉の様にキラキラと光っていた。
「綺麗ね・・・なんだか宝石みたい・・・」
「ああ・・・俺もそう思ったんだ」
へえ・・・ルーカスも宝石とかに興味があるのかな・・・?
私がルーカスに目を向けると、彼の視線は私が持っている飴玉ではなく、その目は私に向けられていた。
「え・・・な、なに?」
その視線に狼狽えている私に、ルーカスは至近距離まで顔を近付けてきた。
「本当に、綺麗だなと思って」
その言葉、その視線に私は思わず息を飲んだ。
彼が飴玉の事を言っている訳では無いのは明白だった。
海のように青く澄んだ瞳は真っ直ぐに私を見つめていたから・・・。
・・・まだ、飴玉を口に入れてなくて良かった・・・
そしたら多分、喉に飴玉詰まらせて死んでいたと思う。
早くも墓石のお世話になるとこだった・・・。
私は何も言えずに俯いて飴玉をそっと口に入れた。
口腔内にメロンの甘い香りが広がった・・・が・・・。
甘いはずの飴玉なのに・・・彼の言葉の方がよっぽど甘く思えてしまった・・・。
私はルーカスから離れるように、近くの木の側へ行き、それに寄り掛かる様に座った。
すると、ルーカスも私の隣で寄り添うように座った。
ずっと落ち着かない心臓を、これ以上暴れさせてはいけないと、私はとにかく今だけは何もかも忘れて無心でいようと決めた。
それからしばらく、言葉もなく静寂に包まれた時間が過ぎた。
交わす言葉が無くても、居心地が悪いとは思わなかった。
僅かに触れる彼の肩の先から伝わる体温が、心地良い温もりとして私を安心させてくれた。
ルーカスは上着のポケットから何かを取り出し、私に差し出した。
私が手を出すと、ルーカスは透明な包み紙に包まれた緑色の飴をのせてくれた。
包み紙を取ったその飴は、今まで見た中でも透明度が高くてお菓子とは思えないほど綺麗だった。
それを摘んで頭上に掲げ、木陰から差し込む日の光に照らしてみると、淡い緑色になり、ガラス玉の様にキラキラと光っていた。
「綺麗ね・・・なんだか宝石みたい・・・」
「ああ・・・俺もそう思ったんだ」
へえ・・・ルーカスも宝石とかに興味があるのかな・・・?
私がルーカスに目を向けると、彼の視線は私が持っている飴玉ではなく、その目は私に向けられていた。
「え・・・な、なに?」
その視線に狼狽えている私に、ルーカスは至近距離まで顔を近付けてきた。
「本当に、綺麗だなと思って」
その言葉、その視線に私は思わず息を飲んだ。
彼が飴玉の事を言っている訳では無いのは明白だった。
海のように青く澄んだ瞳は真っ直ぐに私を見つめていたから・・・。
・・・まだ、飴玉を口に入れてなくて良かった・・・
そしたら多分、喉に飴玉詰まらせて死んでいたと思う。
早くも墓石のお世話になるとこだった・・・。
私は何も言えずに俯いて飴玉をそっと口に入れた。
口腔内にメロンの甘い香りが広がった・・・が・・・。
甘いはずの飴玉なのに・・・彼の言葉の方がよっぽど甘く思えてしまった・・・。
私はルーカスから離れるように、近くの木の側へ行き、それに寄り掛かる様に座った。
すると、ルーカスも私の隣で寄り添うように座った。
ずっと落ち着かない心臓を、これ以上暴れさせてはいけないと、私はとにかく今だけは何もかも忘れて無心でいようと決めた。
それからしばらく、言葉もなく静寂に包まれた時間が過ぎた。
交わす言葉が無くても、居心地が悪いとは思わなかった。
僅かに触れる彼の肩の先から伝わる体温が、心地良い温もりとして私を安心させてくれた。