私の大好きだった人

告白

みんなが静まりかえり、叔父さんが

発した言葉に愕然とした

「正典の病名が骨肉腫である。

それも発見が早かったら、足を切断して

義足の生活も出来たかも知れない。

しかし、ガンが既に転移しているために

手術も出来ない。」

「うそ・・・・・!!」

「うそだ。あんなに元気な正典が・・・

いやだ!!」と私は叫んで泣いた。

「本当だよ。今年一杯生きれるか

分からないんだよ。正典と変われるものなら

変わってやりたい。」

「叔父さん、私病院に行く!!私が怪我をして

入院したとき正典ずっといてくれた。」

「佳世ちゃんの気持ち嬉しいよ。しかし

正典が{佳世だけは連れてこないで欲しい。

弱いところ見せたくない}と言ってるんだよ」

「何で、私だけ・・・・」

「佳世ちゃん、正典は今日から放射線、抗がん剤

治療を始めてる。佳世ちゃんに一つお願いがある」

と叔母さんが言った。その言葉に私は

決心した。
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