私の大好きだった人

佳世の思い

私は、正典の両親の告白から何も

手がつけられなくなった。けど、今私が

逃げたら正典はもっと悲しくなるだろう。

正典が入院してから、八木君が迎えに

来てくれる。

「正典に頼まれたから！」と言った。

それと、入院してから毎日正典が

電話をくれる。学校の話題、八木君と志保の

事、部活の事とかいろんな話をする。

けど、最後の10分は正典の心が泣いている。

「自分がそばにいない。」と寂しく語る。

私も、一緒に泣きそうになる。だって

正典の気持ちが手に取る様に分かる。

お互いの願いは、正典が少しでも

長く生きて欲しい、そう願うしかなった。

しかし、神様は残酷な試練を私達に与えた・・・

入院して3ヶ月目の12月1日・・・

私達の運命が180度変わろうとしていた・・・