私の大好きだった人

ビデオ

ビデオを見ると

正典が一時帰宅をしたときだった

「佳世。これを見てるとき

俺は星になっている。俺が

死んだら、中学の卒業式に渡して

欲しいと頼んでいた。

俺がそばに、いなくっても

広幸に頼れ。しかし、

佳世が嫌だというなら

他の人を必ず、好きになれ。

俺はいつでも、朝から昼間は

空になっている。夕方は夕焼けに

なって、夜になると星に、雨だったら

雨に、雪だったら雪になって

そばにいる。だから、寂しくなったら

空をみやげろ。俺は上から見守っている。

今後、誰かが佳世を好きになって

お前も好きになった人が運命の人だ。

お前の決断は、俺といつも一緒だよ」

と。そこで終わっていた
< 75 / 77 >

この作品をシェア

pagetop