愛しのキャットボーイ〜野良猫少年拾いました〜




 自然と優しい言葉が出た。
 僕がこうやってお母さんを許せるのは、何もかも投げ出して諦めていた僕に代わって、春香が怒り、泣いてくれたからだ。


 僕と一緒に悩んでくれた、いつでも寄り添って、僕にとっていい道を探してくれた。


 お母さんと僕を繋いでくれた。



 ────僕達は数年間の溝を埋めるように、これからもっと沢山の話をしなければならない。




***
< 286 / 324 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop