酔いしれる情緒
「安藤です。」
「下の名前は?」
「安藤です。」
「絶対違うよね?安藤安藤なんて名前聞いた事ないよ」
「(あーめんどくさい…)」
名前を聞いてどーすんのよ。
私だってアンタの名前知らないし。
高い位置にある本を下におろそうとするけど、位置が高すぎるから背伸びをして取ろうとする。
けれど、その本はこの男によって取られて
「ねぇ~教えてよ、名前」
そう言いながら、その本を私に渡す。
すんなりと取られたその本を見て、
(身長高いんだなこの人…)
なんて、今気づく。
「……凛。」
「え?」
「もー言わないから」
「凛か~良い名前だね」
「(聞こえてんのかい)」
取ってくれたから
仕方がなく、
そのお礼として名前を教えてあげた。