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「とりあえず、今日は泊まって下さいね。」

「えっ!?」




これ以上は迷惑かけられない…!!そう思って首を横に振ったが、




「いいじゃない~お言葉に甘えて泊まっちゃいなさい」

「心音さん……」




ガシッと私の肩に腕を回してそれを阻止するかのように微笑む心音さん。




「…じゃあすみません…。」




正直言ってしんどいし、家まで歩ける気力も無いから迷惑だろうけど言われた通りにお言葉に甘えてみようと思った。



そんな私に陽葵さんはいつもの優しい笑顔で笑ってくれるからホッとする。




「大丈夫。多分蒼空も泊まると思いますから、何かあれば蒼空に言って下さいね。」

「………え?蒼空さんも泊まるんですか?」




……まって。それは聞いてない。蒼空というワードが出てきただけで戸惑う私。




「だから月姫さんも気にせずに泊まって下さい。」

「あ…いえ、蒼空さんも泊まるなら私は帰り」

「大丈夫よ月姫ちゃん!アイツにはちゃんと月姫ちゃん襲わないように注意しておくからね!!万が一いきなり襲ってきたりしたらすぐに私に連絡してちょうだい!!」

「え、そうじゃなくて……」

「そんな事したら私が許さないわ!!」




私が言い終わる前に心音さんが真剣にそんな事を心配してくれるから、帰るにも帰れなくなってしまった。




(一緒にいたら逆に風邪悪化しそうだから嫌なんだけどな…)




今の心音さんには話を聞く耳を持たないし、陽葵さんも「そんな事したら僕も許しませんよ。」なんて勘違いしているから




「…あ、ありがとうございます…」




もう泊まらせてもらおう…ハハハッと苦笑いを浮かべた私。


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