request
「あ、ど、どうぞ」
「ありがと~」
急いで隣に置いていた物を片付ける。
他にも席空いてるのに、なんでわざわざ隣に…
ストン、と隣に座った華さんからはフワリと大人っぽい良い匂いがした。
「………………」
「………………」
沈黙が流れる。
隣にいた千恵はタイミングよくトイレに行っちゃうし、
前に座ってる小林なんていつの間にか寝ているし。
喋れる人がいなくて、特にすることはないけれど意味もなく携帯を触る。
「蒼空と、付き合ってるの?」
けど、その言葉に手が止まる。
恐る恐る目線を華さんへと移せば、
華さんは前を見ながらそう言ってた。
目は合わない。
なんだかちょっと怖い………
「あ……はい。」
「そっかぁ」
「………………」
「………………」
そしてまた沈黙。
何が…言いたいんだろう。
ただ聞いただけ?