月夜に笑った悪魔 ハロウィン特別編
「はい」
袋からマシュマロをひとつ手にとって彼の口元へと近づけると、彼は口を開き。
開いた口の中に、マシュマロを運んで食べさせた。
もぐもぐと口を動かし、瞳を輝かせてる。
その姿はすごく可愛らしい。
「美味しい?」
見ているだけで微笑ましくて、にこにこしながら聞けば「ん」とだけ返ってくる。
気に入ったみたいでよかった。
私も食べようかな。
甘い香りがすればマシュマロを食べたくなって、私もひとつ手にとって口へと運んだ。
そうしたあと、マシュマロのパッケージを見て気づいたこと。
「これ4種類もあるんだって」
口を動かして飲み込んだあと、暁にもパッケージを見せた。