ときめき、デイドリーム
崇める朝





「………わたしは一体何を……」

「それはこっちの台詞だよ……」



まるで地球が滅亡する前の如き顔で、机に突っ伏していた。

そんな顔をしているという自覚もあるし、それほどのことをやってしまったと認識もしている。


わたしは……推しのご家族に、それも実弟に向かって一体何を口にしていたのか……思い返したくもない。

あああああああ、いますぐこの無駄口ばかり叩く口を縫い付けて記憶を抹消したい!!朝水那吏様の記憶を特に!!!



「どうしたの?凛琉があんな風になるなんて珍しいね」

「あ、えっとね……、」



ついつい事情を話してしまいそうになって、慌てて口をつぐんだ。


まずい。いくら親友でも、これは口にしたらダメだ。喋れない。



「な、ナルくんの話で盛り上がって……」

「朝水くん、朝日ナルを知ってたんだ?」

「うん!そうなの!」



そして実の弟だとは、いまはまだ口が裂けようと、いや、地球が滅亡することになっても言えない。


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