ときめき、デイドリーム



「よかったね。朝水くん、ナルくんの顔に似てたんでしょ?」

「あ、あはは……」



今となっては、そりゃ実の弟なんだから似るよね……と思ってしまう。

真実を知ったいま、すべてのことにおいてナルくんの弟だから、という理由が付き纏いそうでこわい。



「そ、それより!いまは真生のことだよ!大丈夫なの?千住くんに高額請求とかされてない?」

「さ、されてないよ、そんなの」



強引に話を逸らせば、今度は真生が頬を引き攣らせた。



「っていうか、同じ学校だって知らなかったの?」

「まさか同い年だとは露ほども思ってなくて……」

「まあ、あの見た目だもんね」



あの3人の中でも、ずば抜けて大人っぽい容姿をしている千住伽夜くん。

このふたりが並んで歩いている様なんて、絵になりすぎる。サグラダファミリアのステンドグラスに描かせてもいいくらいには絵になっている。


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