地味子通りますっ
「んー?だって、バレたくないんだろ?」
猫撫で声の上に、キョトンと首を傾げてこちらを向く悪魔。笑顔なのに、顔が恐ろしいっ!!!
「ふ、不本意ですが........分かりました。」
ちぇー。認めるっきゃないじゃないか。でも、これで生命の危機に晒されることは避けられた........のか?まぁ、16歳で死亡とかやだかんね!!!
「じゃあな。あ、助けてくれてありがとうな。俺一人じゃどうにもできなかっただろうから、助かったわ。」
ニコッと愛想笑いを振りまきながら去っていった市ヶ谷翔。
私の人生、お先真っ暗だ。
明日からの学校生活に嫌気を感じる紗南ちゃんでした。