タングルド
茂のことがあって神経質になっているのかもしれなし、単なる友人である可能性もある。

「あっ」

こんな風に自分の身にならないと気が付かなかった。

茂の彼女だった人たちからすれば、例えその時は茂とは単なる友人であっても私と連絡をとっている事に不安と怒りを感じていたのかもしれない、今になって気づくなんて。
自分が“友人”だと思って何でもないように接していても恋人の立場だとしたら
すごく不安で不快だ。

リビングに戻ると賢一からミネラルウォーターを渡され入れ替わりにシャワールームに消えていった。
500mlのペットボトルのミネラルウォーターを一気に半分ほど飲んでからメイクを開始した。

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