非常勤講師と受験生
「まず、学級委員になりたい奴いるかー?」


そう先生が言うので、私は素早く手を挙げた。


「お!田中がしてくれるのか。ありがとなー。」


そう先生が言ってくれたので、顔を赤らめながら黒板に『田中葵』と書いた。


「それじゃ男子で学級委員やってくれる奴いるかー?」

「………」

「あれ?いないのかー!」

「じゃあ俺やります。」


そう言ったのは、一年の時から成績優秀でスポーツ万能と噂されていた『荒城勇斗(こうじょうはやと)くん』。


「お!そうかそうか!ありがとな!」


先生がそう言いつつ、荒城くんは黒板に名前を書いていった。
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