パリの空の下、極上セレブ御曹司の貴方に今日も甘やかされてます
 がしっと肩を掴まれ、くるっと向きを変えられた。
 そして、麗しい顔がどんどん近づいてきて……
 うわ、な、何、く、唇を奪うつもり???

 わーーーーー!!!
 やめてーーーーー!!!
 わたしのファーストキスー!!!

 わたしは目をつぶり、自分の顔の前で腕をクロスさせ、唇を死守する。
 そして叫んだ。

「わたしには、モンマルトルのアパルトマンの屋根裏で癒し系金髪イケメンとラブラブの日々を送るという人生最大の目標があるんです! もう、お願いだから邪魔しないで!」
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