一途な敏腕社長はピュアな彼女を逃さない
俺が手紙を読み終わる頃には
ポタッポタッ
と、瞳から零れ落ちた
涙が手紙を濡らしていた。
俺の涙に総司と瑠花も
声をかけることができず、
沈痛な面持ちでただじっと見つめている。
そして俺ははあっと大きく息をはくと
片方の手のひらで顔を洗うように涙を拭った。
俺はかよ子さんの何を見ていたんだ?
彼女がこんなにも思い悩んでいたというのに
気づいてやることが出来なかった...
一人にさせてしまった...
「クソッ」
俺は自分の不甲斐なさを悔やんで
ダンッと机の上に拳を打ち立てた。
母さんが開け放たれたドアの外に
来ていることなんて気づかないほど
俺の頭は混乱していた。
それから俺は手紙をスーツの内ポケットに
しまうと迷うことなく立ち上がった。
「悪い、総司。後は頼んだ」
そう言って部屋を飛び出した。
しかし、
「待ちなさい!
何処へ行くの?」
紅葉の鋭い声に俺はようやく母さんが
来ていたことに気づく。
「母さん?」
「あなた、仕事はどうするの?」
「仕事どころじゃない。
かよ子さんはきっと今頃泣いてる...」
「あなたはこの会社のトップなのよ?
それが仕事を途中で
投げ出していいと思ってるの?」
母さんは鋭い眼差しで眉を潜めた。
ポタッポタッ
と、瞳から零れ落ちた
涙が手紙を濡らしていた。
俺の涙に総司と瑠花も
声をかけることができず、
沈痛な面持ちでただじっと見つめている。
そして俺ははあっと大きく息をはくと
片方の手のひらで顔を洗うように涙を拭った。
俺はかよ子さんの何を見ていたんだ?
彼女がこんなにも思い悩んでいたというのに
気づいてやることが出来なかった...
一人にさせてしまった...
「クソッ」
俺は自分の不甲斐なさを悔やんで
ダンッと机の上に拳を打ち立てた。
母さんが開け放たれたドアの外に
来ていることなんて気づかないほど
俺の頭は混乱していた。
それから俺は手紙をスーツの内ポケットに
しまうと迷うことなく立ち上がった。
「悪い、総司。後は頼んだ」
そう言って部屋を飛び出した。
しかし、
「待ちなさい!
何処へ行くの?」
紅葉の鋭い声に俺はようやく母さんが
来ていたことに気づく。
「母さん?」
「あなた、仕事はどうするの?」
「仕事どころじゃない。
かよ子さんはきっと今頃泣いてる...」
「あなたはこの会社のトップなのよ?
それが仕事を途中で
投げ出していいと思ってるの?」
母さんは鋭い眼差しで眉を潜めた。