キス魔な御曹司は親友の妹が欲しくて必死です

***

「あーおいしかった。ショーも楽しかったしね」
「ああ」
午前中めーいっぱいアトラクションを楽しんだ私たちは昼食を取るためレストランに入った。
そこでは食事中ショーが繰り広げられていて、かわいい着ぐるみたちが歌い踊り客席まで来て愛嬌を振りまいてくれた。
私もしっかりねずみちゃんたちに挟まれて写真を撮ってもらった。
「ふふっミミーちゃんにキスされてる智成のいい写真撮れたし待ち受けにしちゃおうっかな〜」
「やめてくれよ恥ずかしい」
「またまた〜満更でもないくせに」
ミミーちゃんにキスされてちょっと照れてる智成の写真を出して本人に見せると渋い顔をするのがおかしくって笑いが止まらない。
あー楽しい。
智成に誕生日だからどこかに連れてってやると言わてそんなの申し訳なくて思いっきり遠慮した。
なのにそのために必死で仕事終わらせてきたのに無駄にする気かと言われたときには横暴だ〜! と思ったけど、ほんとはうれしかった。
仕事のトラブルが解決してないことを心配すると陸翔が行ってるから大丈夫だと、お兄ちゃんを信頼してる智成に安堵とうれしさで胸が温かくなる。
では遠慮なく、ということで来たのが夢の国!
三年くらい前に友達数人と来た以来で新しいアトラクションも出来ててテンション上がった。
智成も意外とノリノリでふたりで次々アトラクションに乗り込んだ。

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