ミルフィーユ王子はキュン死しそう
立ちつくす私。
私に背を向け、
しゃがみ込んだままのアメリ様。
お互い、化石みたいに固まっちゃって。
声を掛けなければと思っても、
テレが血管を通り
体中を駆け巡っちゃうから、
パニック脳は、全く機能してくれない。
先に動き出したのは、アメリ様で。
私と目を合わせないように
スッと立ち上がって
「ご、ごめん……ね……」
夜風にかき消されそうなほど、
弱々しい声を、吐き出したかと思ったら
「ほんと、ごめん!!」
お庭から走り去ってしまった。
……えっ?