執事的な同居人
ブォーーー
ドライヤーで髪の毛を乾かす。
ロングヘアのため、そうすぐには乾かない。
めんどいなぁ。なんて思うけど、ギシギシになるのは嫌だし。
「………なに。」
ゴシゴシと口元をタオルで拭くソウタさん。なぜか目線は私の方を向いていた。
「綺麗な髪、ですね」
サラリと私の髪の毛に触れる。
「でしょでしょ!」
「はい。とても綺麗です」
自分で言うのもあれだけど、結構自慢の髪だったりする。
「いつだったかなぁ。
そう褒められたことがあって。
ショートヘアが私の定番だったんだけど、その人に褒められてから伸ばすようになったの」
綺麗な髪だね。ショートじゃもったいないよって。