今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄
「凛達から聞いたのか?」
「うん…」
そう短く答えると相可くんが真剣な顔をする。
「中3の時、突然、両親が出て行ってそれっきり中学には行かなくなった」
「それでも2人から仕送りはあってなんとかバイトしながら高校には通えてるけどな」
そうだったんだ…。
ぽたっと涙が零れ落ちる。
相可くんの過去が知れて嬉しい。
「今日は寝坊で遅れただけ」
「泣くなよ」
相可くんは、わたしの涙をそっと手で拭う。
「泣くよ」
「だって」
ぽたぽた、とまた2粒落ち、制服のスカートを濡らしていく。