あの日に交わした約束は、思い出の場所で。
「ここのお店とかいいんじゃないかな?」

結人くんにすすめたお店は私もよく来る小さな雑貨屋さんだ。

可愛いアクセサリーや雑貨がたくさん揃っているのに、値段はリーズナブルで高校生でも手が出しやすい。

「妹さん中学三年生だっけ?」

「そうそう、中学生の女子ってなにが欲しいんだろ?ぜんっぜんわかんないわー」

そう言ってお店の商品を一つずつ手にとり真剣に見ていく結人くんは妹思いなのが伝わってきた。

きっと優しくていいお兄さんなんだろうなぁ。


はぁ……それに比べてうちのお兄ちゃんなんて、頭がいいところは尊敬するけど、ぶっきらぼうでガサツで、

……っていけないいけない、余計なことを考えてしまった。


「あっこの時期に使えるものとかはどうかな?これからますます寒くなるし」

「あーたしかに。あいつ家でも寒い寒い言ってるからなぁ」

最終的に結人くんは暖かそうなブランケットを選んだ。

妹さんが受験生ということもあって、勉強するときに膝にかけられるように、という気遣いからだ。
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