アンドロイド・ニューワールド
翌日。

「おはようございます、奏さん」

「おはよう、瑠璃華さん」

と、私と奏さんは、お互いに朝の挨拶を交わしました。

とても爽やかで、良いですね。

実に、心理テスト日和です。

「私、あれからまた心理テストを考えてきました。昨日は奏さんが不服そうな気配を見せたので、一晩熟考して、今度こそ…」

「え、まだ諦めてなかったの?」

と、奏さんは驚きました。

「はい。世の中諦めは肝心ですし、諦めの悪い奴は嫌われますが、しかし諦めの悪い者ほど、生存率は高いです」

「…」

「そんな訳で三問目を…」

「…ちょっと待とう、瑠璃華さん」

と、奏さんは真剣な眼差しで言いました。

「…何か問題がありましたか?」

「問題…。そうだね、ある意味、問題だ。そして大問題だ」

と、奏さんは言いました。

それは大変です。

「何でしょう?」

「心理テストについて、一晩かけて考えるのは、百歩譲って良いとして…」

と、奏さんは言いました。

何故私が心理テストについて、一晩かけて考えることに、百歩譲られなければならないのか分かりませんが。

「…瑠璃華さん、もうすぐ中間試験だってことに気づいてる?」

「…?」

と、私はしばし無言で。

奏さんが言ったことについて、熟考しなければなりませんでした。
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