アンドロイド・ニューワールド
『それでその…いつもの定期連絡だけど…』
「はい」
『まずね…。見たよ運動会』
「はい。見られました」
と、私は答えました。
いましたよね、観客席に。
何なら借り物にもしました。
『…一応聞いておくけど、瑠璃華ちゃん。あれ、ちゃんと通常モードだったよね?こっそりセーフティ解除とかしてないよね…?』
と、局長は聞きました。
私に心はありませんが、心外です。
「当然です。ちゃんと通常モードで、人類が出せるであろう、限界のフィジカルを以て臨みました」
『…人類の限界って、凄いんだね…』
と、局長は言いました。
あなたも人類なのでは?
『…にも関わらず、オーディエンスは皆、人外生物を見るような目で見てたけど…。それについてはどう思ってる?』
「…?」
『あっ、自覚なかったんだ…。ごめん…』
と、局長は言いました。
何のことですか。
私は、自分の出せる全力を以て、運動会に臨んだだけですが?
何も責められるようなことはしていません。
優勝を逃したのは残念ですが、それは私だけのせいではないので。
『…そ、それより!そうだ!思い出した!』
「はい?」
と、私は聞き返しました。
局長が、いきなり声を荒らげています。
『瑠璃華ちゃんの言ってたお友達って!男の子だったんだね!?』
と、局長は言いました。
あぁ、何だかそんなこと、運動会のときに言ってましたね。
「奏さんのことですね。はい、男性です」
『それは知らなかったよ!言ってよ!女の子だと思ってたよずっと!』
と、局長は言いました。
何故局長が憤慨しているのか、理解不能です。
しかし、局長が「言え」と言うのであれば。
「はい。奏さんは男性です」
と、私は言いました。
それなのに。
「今言う!?今言っても遅いよ!もう知っちゃったよ!」
「でも、局長が先程に『言え』と…」
「そうだったねごめん!でもそうじゃなくて、事前に言って欲しかったな!もっとこう…初期の段階で!友達になった時点で!」
と、局長は言いました。
そうだったんですか。
まさか局長が、そんなにお友達の性別に拘泥しているとは、知らなかったもので。
「性別など、別にどちらでも良いのでは?」
『そ、それは…』
「人は老若男女、皆平等だと聞きました。では、私が誰と友達になろうと、それは関係のないことでは?」
『む、むむむ…。その通り過ぎて、反論が出来ない…』
『…あの〜…』
と、朝比奈副局長が、久露花局長の横から顔を出して言いました。
『横から口を挟むのもなんですけど…。瑠璃華さん、あなたが入学している高校一年生くらいの女の子は、大抵その…同性同士で友達を作ることが多いんです。瑠璃華さんのクラスメイトも、そうじゃないですか?』
と、副局長は聞きました。
私は思い出しました。
湯野さんと、悪癖お友達一行のことを。
確かに彼女達は、女性同士でグループを形成していますね。
他のクラスメイトも、大抵は、男子生徒は男子生徒のグループ、女子生徒は女子生徒のグループで固まっています。
成程、副局長の言う通りかもしれません。
「はい。そうですね」
『だからその…。私達も、勝手に瑠璃華さんの友達は女子生徒だと思い込んじゃって…』
「駄目なんですか?」
と、私は聞きました。
何だかさっきから、局長と副局長の話を聞いていると。
奏さんと友達になるのは良くない、と言われているような気がします。
「はい」
『まずね…。見たよ運動会』
「はい。見られました」
と、私は答えました。
いましたよね、観客席に。
何なら借り物にもしました。
『…一応聞いておくけど、瑠璃華ちゃん。あれ、ちゃんと通常モードだったよね?こっそりセーフティ解除とかしてないよね…?』
と、局長は聞きました。
私に心はありませんが、心外です。
「当然です。ちゃんと通常モードで、人類が出せるであろう、限界のフィジカルを以て臨みました」
『…人類の限界って、凄いんだね…』
と、局長は言いました。
あなたも人類なのでは?
『…にも関わらず、オーディエンスは皆、人外生物を見るような目で見てたけど…。それについてはどう思ってる?』
「…?」
『あっ、自覚なかったんだ…。ごめん…』
と、局長は言いました。
何のことですか。
私は、自分の出せる全力を以て、運動会に臨んだだけですが?
何も責められるようなことはしていません。
優勝を逃したのは残念ですが、それは私だけのせいではないので。
『…そ、それより!そうだ!思い出した!』
「はい?」
と、私は聞き返しました。
局長が、いきなり声を荒らげています。
『瑠璃華ちゃんの言ってたお友達って!男の子だったんだね!?』
と、局長は言いました。
あぁ、何だかそんなこと、運動会のときに言ってましたね。
「奏さんのことですね。はい、男性です」
『それは知らなかったよ!言ってよ!女の子だと思ってたよずっと!』
と、局長は言いました。
何故局長が憤慨しているのか、理解不能です。
しかし、局長が「言え」と言うのであれば。
「はい。奏さんは男性です」
と、私は言いました。
それなのに。
「今言う!?今言っても遅いよ!もう知っちゃったよ!」
「でも、局長が先程に『言え』と…」
「そうだったねごめん!でもそうじゃなくて、事前に言って欲しかったな!もっとこう…初期の段階で!友達になった時点で!」
と、局長は言いました。
そうだったんですか。
まさか局長が、そんなにお友達の性別に拘泥しているとは、知らなかったもので。
「性別など、別にどちらでも良いのでは?」
『そ、それは…』
「人は老若男女、皆平等だと聞きました。では、私が誰と友達になろうと、それは関係のないことでは?」
『む、むむむ…。その通り過ぎて、反論が出来ない…』
『…あの〜…』
と、朝比奈副局長が、久露花局長の横から顔を出して言いました。
『横から口を挟むのもなんですけど…。瑠璃華さん、あなたが入学している高校一年生くらいの女の子は、大抵その…同性同士で友達を作ることが多いんです。瑠璃華さんのクラスメイトも、そうじゃないですか?』
と、副局長は聞きました。
私は思い出しました。
湯野さんと、悪癖お友達一行のことを。
確かに彼女達は、女性同士でグループを形成していますね。
他のクラスメイトも、大抵は、男子生徒は男子生徒のグループ、女子生徒は女子生徒のグループで固まっています。
成程、副局長の言う通りかもしれません。
「はい。そうですね」
『だからその…。私達も、勝手に瑠璃華さんの友達は女子生徒だと思い込んじゃって…』
「駄目なんですか?」
と、私は聞きました。
何だかさっきから、局長と副局長の話を聞いていると。
奏さんと友達になるのは良くない、と言われているような気がします。