ドS王子に秘密を握られた
第3章 私と彼の気持ち

彼がすき

 次の日、昼休みに、
 となりのクラスの女子3人に呼び出された。
「杉山さん。ちょっといい?」

体育館の裏に連れて行かれた。
「あんたさぁ、なんなの?
 この前までは、高崎君につきまとって。
 今度は、潤くんって。
 何?うざいんだけど。
 ブスなんだから、引っ込んでてよ。」
何も言えなかった。

『確かに高崎君といたし、最近は潤が気にかけてくれてて、そばにいてくれた。』

「もう、近づかないでくれる?」
「わかった。」

そのとき、
「何話してるの?」
高崎君だ。
「高崎君。いや、これは別に。」
「ふーん、聞こえてたけどね。」
笑いながら言った。
「俺の好きな人、いじめないでくれる?
唯は、俺がつきまとってただけ。
唯は俺のことなんとも思ってないよ。
でも、もし、唯に、また、同じことしたら、
女でも容赦しないから。」

女の子たちは
「行こう。」
機嫌悪そうに行ってしまった。
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