独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。
:

*


そうしてお昼時間。


「ゆーゆ、早く」

「ハァ……ハァ……。
ちょっ、ちょっと待ってー……」


授業の終わるチャイムが鳴ったとたんに、俊に腕をガシッとつかまれ、せかせか購買へ連れてこられた。

そんなに急ぐ必要あるのかな、なんて思ったりも。


「おばちゃん。このパン2つお願い」

「はいはいー、待ってね」


さっきまで長蛇の列ができていたのに、俊が通ると生徒たちが一斉に道を開けるんだもん。


普通じゃ信じられない光景だよね。
やっぱり俊はすごいなぁ……。


あらためて存在のスゴさを目の当たりにしながら、私は離れたところでそっと待った。


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