独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。
「でも、」
「んっ?」
鼻先がふれそうなくらいに俊の顔が近づいて、唇が重なる。
「……へっ!?」
「これくらいはもらわないとねー」
いじわるそうに舌をべっと出した俊。
今にも全身から炎が出そうなくらい、私は顔を熱くさせる。
ふいうちのキスは心臓に悪すぎるよ……俊。
「まぁー、その反応かわいすぎるから今日のことはゆるしてあげる」
「な、なんかっ、上から目線……!」
「そりゃあね。僕にヤキモチ妬かせたら、次は覚悟しないと。何するかわかんない」
そう、耳元でささやかれてしまった──…