独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。



教室での休み時間。



「ねぇ、何してんの」


「え、わ、俊!!」



自分の席でスマホの画面をながめていると、背後に立った俊にスマホを奪われちゃいました。


「うわ……、」


画面を見ては私をけわしく睨みつける俊。


いや、あの、それは……。
私の最大の癒しというか……。


別にだまって盗撮してたわけじゃないのですよ!?


たまたま今日の電車で撮れたというか。



「なんで、僕の寝顔が待ち受けになってるわけ。今すぐ削除してよね」


「えーーっ!消したくないよ……!」


消すなんて、そんなの絶対にダメっ。


寂しいとき、待ち受けをみて俊を補給するんだもん。



「気持ち悪い」


「えぇっ、大丈夫……!?今すぐ保健室に……!」



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