頼くんを堕とす方法
ま、それは難しいと思うけどさ。




「あ、莉子。そろそろ移動教室だよ」





教科書等を持ちながら立ち上がった紬に目を丸くする。




「え、次なんだっけ?」



「化学!実験って言われてたじゃん。先行くよ〜」



「うそっ!え、待ってよ〜」







見ると教室内はわたしだけに。




やばっ。


急がないと!





バタバタ準備して教室を出ると、誰かとぶつかり尻もちをついた。





っはぁ…もうついてないな〜!!






散らばった教科書とノート、それから最後に筆箱を取ろうとした時、誰かの手によって先に奪われた。
< 145 / 414 >

この作品をシェア

pagetop