気づけば君が近くにいてくれた



本当に2人には感謝しかない。


こんな私のこと気にかけてくれるなんて。


いや、2人だけじゃない。


会ったことはないけれど、いつも私を支えてくれていたアオイさんだってそうだ。



「ちゃんと謝らなくちゃ」



アオイさんからのメッセージをまだ無視したままだ。



「実桜ちゃん?どうしたの?」


「ううん、なんでもない!」



いきなり階段を駆け上がったからか、昭子おばあちゃんに心配されてしまった。


それくらい早くちゃんと返事をしないとと急いでいた。


部屋のドアをバタンと閉めて、ベッドの上に座り、スマホを開く。


久しぶりに見るSNS。


あまり人と連絡を取らない私には通知なんて全然入ってこないけれど、ダイレクトメールに3と表示がされていた。


アオイさんからだ。


私が通知を切っている間にも、連絡をしてくれていたのだろう。


ふぅと大きく深呼吸をしてから恐る恐るタップして、そのメッセージを開いた。


思っていた通り、アオイさんからは謝罪と私のことを心配する言葉が送られてきていた。






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